C&A アナリストレポート
アナリストレポートとは
「企業のどこを見て、どう理解し、投資すべきかどうか」について、
アナリスト独自の「投資判断基準」が明記された資料。
(C&A investment research)

一方、IRレポートとは、
事業内容や業績説明など、会社の開示情報がまとめてある資料であり、
アナリストレポートではありません。
投資判断基準がトリガーとなる
アナリストレポート には、アナリスト独自の判断による5つの投資判断基準が明記されています。
この5つの投資判断基準が、投資家に最後の投資の決断をさせるきっかけ(トリガー)となるのです。
投資までの3つのフェーズ
投資家は、3つのフェーズ(プロセス)を経て、最終的に投資を決断します。
フェーズ1:認知・理解
通常、投資家は、ホームページや開示資料、説明会、IRレポート等で企業を知り(認知)し、企業に興味を持つと、様々な資料からより多くの情報を集め、企業を理解しようとします。
フェーズ2:分析
次に、さらに企業を理解するために、過去の決算短信や有価証券報告書、ファクトシート等により、業績や財務状況の推移を分析したり、同業他社との比較分析を行います。
しかし、フェーズ2を経ても、投資をするべきかどうかの判断には、まだ至りません。
なぜなら、ここまでの企業理解や分析は、投資家自身によるもので、客観的視点に欠けており、リスクやな重要なポイントなど、見落としている点はないのかどうか、わからない状態だからです。
そこで、必要とされるのが、第三者の意見や判断です。
特に、経験が豊富で企業分析の専門家であるアナリストによる意見や判断は、とても参考となるのです。
フェーズ3:判断→決断
アナリストレポートには、アナリスト独自の判断やその理由が明確に記載されています。
フェーズ2の後、投資していいのかどうか判断に迷っている投資家に対し、企業のどこ見て、どの様に理解し、どう判断すべきなのか、経験豊富な専門家としての判断基準を示し、投資を決断させる資料、それがアナリストレポートなのです。
アナリストレポートに記載されているアナリスト独自の5つの投資判断基準が、投資家に投資の決断をさせるきっかけ(トリガー)となるのです。
5つの投資判断基準
レーティング
その銘柄がどの程度有望なのかを格付けしたもの。BUY(買い)・中立(NEUTRAL)・売り(SELL)、OUTPERFORM、UNDERPERFORMなど。
目標株価
現在の株価水準が割安か割高かを判断し、将来の予想される株価。
カタリスト
株価の変動を誘発する材料・きっかけを指す。本来の意味は触媒。
バリュエーション
現在の株価と本来の企業価値とを比較する株価指数(株価バリュエーション)。具体的には、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)配当利回りなど。
業績予想
企業の業績予想とは別に、アナリスト独自に分析、判断した業績予想を、四半期ごとまたは年度ごと予想。