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IRの問題点


10月にリリースした、「知的資産の抽出、P1ミーティング無料セッション」はかなり反響があり、現在までに10社を超える企業の皆様とミーティングを実施してきました。

今回の無料セッションは1社につき1時間のミーティングを2回実施したのでのべ20時間ほど行ってきましたが、「自社に足りなかったことがよくわかった」、「これまでの説明は投資家視点でなかった」とのコメントをいただいております。


ミーティングをする中で、企業の皆様に共通する問題点や誤解がある様なので、3つほどご紹介をしたいと思います。




「KPI」と「知的資産」の関係性

一つ目の問題点や誤解は、「KPI」と「知的資産」の関係性がよくわかっていないということです。

「KPI」は、Key Performance Indicatorの略で「重要業績評価指数」。文字のごとく業績に深く関係する重要な指標(数値)です。

この指標により、業績評価、つまり事業が好調なのか、そうでないのかがわかる数値がKPIです。

確かに投資家が業績推移の現状把握をする上で重要な数字と言えます。

一方、「知的資産」とは、「事業の源泉」となる見えざる企業独自の資産です。

事業を過去、現在、そして未来と成功に導くものそれが「知的資産」です。

例えば、組織に蓄積されたノウハウ:技術・ノウハウやステークホルダーとの関係性、利益創出変換力などが「知的資産」です。

【ご参考】10の知的資産

https://www.canda-net.com/10ia


KPIとの関係性はというと、複数の「知的資産」の作用により価値創造が行われ企業は成長していくのですが、その成長度合いを確認できる重要な指標の一つが「KPI」(指数)と考えればわかりやすいと思います。

投資家視点の欠如

2つ目の問題点や誤解は、投資家視点の欠如です。

企業の皆様は自社の事を熟知しているので投資家に「あれを伝えよう、これを伝えれば納得し投資てくれるだろう」と、企業の「一方的な視点」で伝える内容を考え資料を作成し説明します。

しかし、大多数の投資家にとっては、わかったようで、よくわからない。モヤモヤした印象をもったまま説明会やミーティングが終了となっています。

例えれば、相手のニーズも聞かずに一方的に何もかも売りつけようとする様なもので、かなり乱暴な印象さえ受けることもあります。

つまり企業の視点やロジックでいくら話しても投資家にはなかなか理解してもらえない「刺さらない」ものです。

投資家に「刺さらない」説明の繰り返しをしても株価が反応しないのは当然なのです。

では、どうすればいいのか?

まず「投資家は何も知らないという前提で説明をする」ということです。

これは企業にとっては、毎回同じような話をすることになるので嫌気がさすかもしれませんが、投資家は1日に3−4社、1週間で20社ほどの企業とミーティングをしているので、1ヶ月前に話を聞いた企業のことなど、あまり覚えていないのが正直なところなのです。

次に、「多くの情報を伝えすぎない」ということです。

つまり伝えるべき情報の「選択と集中」がIRでは重要です。

一度に伝える情報の量が多いと、投資家の右から左に情報はさっと流れていくだけで、投資家の頭にはほとんど残らないものです。

したがって、企業はまず伝えるべき情報を厳選(選択)する必要があります。

次に、厳選した「情報」について、「どのように伝えるか」を投資家視点でロジックを組み立てます。この投資家視点に立つということが企業自身にはなかなかできないものです。

次に伝える「情報」と「伝え方のロジック」が決まったら、それを「視覚化」し、「適切なIRソリューションで戦略的かつタイムリー伝える」ことがIR活動の基本です。

こうすることで、企業が伝えたい情報は初めて投資家の記憶に残り、興味を持ってもらえる可能性が高まるのです。




株価対策とは

3つ目の問題点や誤解は、企業の皆様は株価対策を一体どうすればいいのか実はよくわかっていないということです。

これはIRの担当者や責任者にとって切実な問題で、経営者や投資家からの株価対策のプレッシャーもあるようで、頻繁にご相談を受けます。

12月は3月決算企業の2Q決算が発表されて1ヶ月ほど経過し、株式市場は発表時の一時的な熱は冷めた状態です。

実は、これからが企業のIR力やIRレベルが株価に反映してきます。

最近、「業績はいいのに株価が思ったほど反応しない」とか「業績は悪くないのに株価が下がり続ける」といった相談がよくあります。

確かに決算発表をした場合、数値だけ捉えて投資する投資家が多いので一時的に株価は上下する場合があります。

ただ、問題は「その後、なぜ株価は下がっていくのか」です。

株価が下がり続ける理由を簡潔にいうと、「売りたい投資家」が「買いたい投資家」より多い、からです。

当たり前のことですが、では、なぜそうなるのか?

キーワードは「将来性」

キーワードは「将来性」です。

企業が株価を上げたいなら、自社の「将来性」を投資家に理解させ、納得させ、投資させるIR活動をしなければなりません。

正確にいうと、「将来性」を投資家に理解させ納得させ、投資させるIR活動を以前から行っており、今後も継続しけなければなりません。

IRにおいて「継続」は重要なキーワードで、「継続」が企業と投資家の「関係性」を構築し、「信頼」を築く基礎となります。

「信頼」できない企業に、投資家は大切な資産を預けるはずなどありません。

投資家は「将来この会社の株価は上がるだろう」=「まだまだ成長する企業だろう」と思える「期待」できる企業の株を買います。この様な企業の株価は、業績に関係なく株価は上昇するものです。バイオベンチャー企業や最先端技術を持つIT企業などがそうで、100倍を超える高いPERがついています。


逆に、「業績は悪くないのに、株価が下がる」ということは、

「今後、株価は下がるだろうから、今のうちに売っておこう」という投資家が多いということです。


株価は投資家による「期待値」です。将来への「成長性」が期待できない企業には投資はしません。その「成長性」は「知的資産」から生み出されているのです。


弊社C&Aは、クライアント企業様の「知的資産」や「価値創造のメカニズム」を抽出し解明する為に、通常20時間もの時間かけて「P1ミーティング」を実施し、企業理解ならびに「知的資産」の抽出や選択、可視化を行い、最適なソリューションを実行し、企業価値向上を実現していきます。

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