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「IRレベル2」

前回は、「最低限必要とされる資料等の整備」を「IRレベル1」として説明しましたが、必ずしも投資家から「認知」されるとは限りません。「認知」される為には「IRレベル1」は最低限必要であり、それに加えその次のレベル「IRレベル2」が必要とされるので、その説明をしていきます。


「認知」から「理解」と「分析」「比較」へ

「IRレベル2」は、投資家からの「認知」レベルを「理解」と「分析」「比較」レベルにまで引き上げる為、企業が取るべき行動と言えます。

投資家心理を「理解」→「分析」→「比較」レベルに引き上げる為は、「発信頻度・発信チャネルの増加、発信内容の多様化」(資料や活動の増加・多様化)をする必要があります。

企業のHPでの資料や活動が増加したり多様化すると、企業のIR活動への積極的な姿勢が伝わるものです。



資料や活動の増加・多様化

「IRレベル1」では資料として「決算短信」「有報」「(決算)説明資料」挙げましたが「IRレベル2」になると資料や活動は一気に増加し多様化します。

「IRレベル2」の資料としては、株主通信(事業報告書)、月次開示資料、中期事業計画、ファクトブック、CSR・統合報告書、アニュアルレポート、各種資料の英訳、インタビュー(記事・動画)、IRレポート、アナリストレポートなどがあります。

活動としては、1on1ミーティング、スモールミーティング、メディアミーティング、個人投資家説明会、国内ロードショー、海外IR(ロードショー)となります。




IR活動はIR戦略次第

上記の様に「IRレベル2」となると資料の種類や活動内容やその数がかなり増加しますが、必ずしも全部が全部絶対に必要な資料や活動ではありません。何を行い何を行わないかは、企業のIR戦略によって変わってくるものです。また、社内で内製化できるものとできないものもあり、やるとなると時間や手間、費用もかかります。

通常、「IRレベル1」や「IRレベル2」において自社でできない資料や活動は、IR会社にアウトソーシングしている場合が多い様です。



「IRレベル2」で起こる現象

「IRレベル2」で企業が発信する資料が増加したり活動が多様化したりすると、投資家からの認知度は格段に高まり、投資家からの問い合わせの増加、1on1ミーティングの増加、説明会参加者の増加、メディアからの取材の依頼や記事の発行、証券会社からの投資家セッティンやスモールミーティングの依頼、アナリストからの取材の依頼やレポートの発行、投資家から競合やライバル企業はどこか聞かれるなど、これまでになかった問い合わせや現象が起こってきます。これは、とても良い兆候だと捉えていいと思います。




投資に繋がらないIR活動

ただし重要なことは、どんなIR活動をするかではなく、IR活動で伝える内容です。

いくらIR活動の数や種類を増やしても、伝える内容が投資家に刺さらなければ投資家の興味は失せてしまいます。実際、ほとんどの企業のIR活動は投資家には刺さっておらず、その次のレベル「IRレベル3」や実際の投資活動に繋がらない空回りのIR活動になっている場合がほとんどで、本当に残念な状態と言えます。

では次のコラムで、実際の投資に繋がるIR活動について「IRレベル3」の解説をします。

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